2009年02月01日
2009年01月31日
アルゴリズム - 同じ文字列のn回繰り返しをlog n回で作る方法
これなのですが....
同じ文字列のn回繰り返しを作る最速の方法を探求してみた - muddy brown thangちょっとした事情により、ある文字列のn回繰り返しを作る関数 (PHPでいうところのarray_repeat(), Perlで言うところの「"..." x n」、RubyやPythonで言うところの「"..." * n」) を高速に実装しなければならない状況に遭遇したのでベンチマークをとってみたところ、その結果がとても新鮮で驚いたので、これを共有しつつもダメ出ししてもらえないかなーと思って晒してみることに。
なぜかもっとシンプルな奴がなかったので。
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2009年01月30日
懺悔だったらよかったのだけど - 書評 - 資本主義はなぜ自壊したのか
スルーするつもりだったけど....
見事に空気を読んだ本「資本主義はなぜ自壊したのか」中谷厳 - ガ島通信「懺悔の書」「改革派の転向」。さまざまな話題を呼んでいる中谷巌氏の『資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言』。新自由主義が注目されれば構造改革の旗を振り、貧困や格差が問題になれば、昔が良かったと憂いて見せる、見事に社会の空気を読んだ風見鶏ぶりに、飽きれると言うより、感心すらしてしまいます。
ここまで言われているからには自分でも確認しようと、Amazonの在庫が切れているので
経由で買って読んでみた。
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実りなき秋 - 書評 - ハチはなぜ大量死したのか
文藝春秋下山様より献本御礼。
臥せっているうちに「極東ブログ: [書評]ハチはなぜ大量死したのか(ローワン・ジェイコブセン)」が上がってしまったが、ここでも書評しておく価値がある一冊なので。
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2009年01月27日
2009年01月26日
福祉としての雇用のジレンマ
理念の上でも理屈の上でも正しそうなこの提案なのだけど....
大竹文雄のブログ: 非正規雇用問題蓄積した内部留保では、企業が雇用や賃金を維持できない、というのであれば労働者も負担を引き受けざるを得ない。しかし、正社員の既得権益を守るために非正社員に負担を押しつけていいだろうか。非正社員が不安定な雇用と引き換えに高い賃金をもらっていたのだろうか。実態は逆である。正社員と非正社員の不当な格差を温存することのコストは大きい。たまたま、就職氷河期に学校を卒業しただけで、非正社員になって、低賃金な上に景気変動の影響を大きく受ける。これほど理不尽なことはない。新規採用の停止や非正社員の雇い止めをすることが、解雇権濫用法理という判例法理のなかで、企業の解雇回避努力として評価されるいうことも問題だ。
実装のことを考えていたら、とんでもない穴があることを発見してしまった。
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数学は易し、算数は難し - 書評 - やりなおし算数道場
ブルーバックス出版部の山岸様より献本御礼。
実にいい頭の体操だった。何とか全問解くことが出来たが、改めて感じたのは、算数とは「小学生までの数学」では決してない、ということ。大人がやりなおすだけの価値は、確かにある。
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2009年01月25日
聖書降臨 - 書評 - プログラミング言語Ruby
オライリー矢野様より献本御礼。
初出:2009.01.22; 販売開始まで更新
やっとキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
長らくバイブル不在だったRubyに。
ただし、ちょっとした注意点がある。ヒント:
- ラクダ本は「Programming Perl」
- ヘビ本は「Programming Python」
- で、おそらく今後「ハチドリ本」と呼ばれるであろう本書は「The Ruby Programming Language」
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2009年01月24日
心を射抜く一冊 - 書評 - 六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座
日本実業出版長谷川様より献本御礼。
初出:2009.01.22; 販売開始まで更新
これだよ、これ!
こういう法律の本を待っていた!
法律というものを知りたい人が、最初に読むべき一冊。
すでに読んでしまった本のことをきれいさっぱり忘れてでも、そうすべき一冊。
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2009年01月23日
紹介 - FX攻略.com 2009年3月号
先ほど見本誌が到着したので紹介。
新田ヒカル公式blog 225先物「投資の真理」 | 「FX攻略.com」 対談シリーズ第二弾 小飼弾さん昨日発売の3月号には、私と小飼弾さんの対談が掲載されています。今回もまた良い内容です。
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2009年01月22日
アドバイスが欲しい人に、たった一つのアドバイス
三つもいらないし、最後の一つは致命的に間違っているので。
アドバイスの正しいもらい方 - Chikirinの日記そーゆー時、どうすればより有益なアドバイスが得られるか、ちょっと思いついたのでまとめてみるです。
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perl - Encode-2.27 Released!
30年を経ても変わらないルール - 書評 - ビジネス・ゲーム
2009年01月21日
縁と円
これを読んでいて気がついた。
部族社会と大きな社会 - 池田信夫 blog戦後しばらく日本社会の中核的な中間集団だった企業の求心力が弱まり、社会がモナド的個人に分解されることだ。
この一連の動きって、すべて単純な経済学で説明がついてしまうのではないか。
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不可能性・不確定性・不完全性 - 書評 - 理性の限界
惰訳 - Barack Obama Inauguration Speech in Full
「惰訳 - Barack Obama's acceptance speech in full」に引き続き。
今回は、
と勝利宣言の時よりも全文原稿が早く出回ったようで、相変わらず左目も見えない状態でリンクのみでお茶を濁そうかとも思ったのですが、毎日.jpの全文翻訳が翻訳というより通訳だったのでちょっと手を入れるつもりが全文訳し起こしていました。
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2009年01月19日
javascript - block代わりのclosureとその問題
リハビリに手頃な問題だったので。
これ、実は「Java開発者のためのAjax実践開発入門」でも紹介されている書き方。
for 文と無名関数のイディオム - IT戦記というわけで、これをすべて解決するのがfor (var i = 0, len = list.length; i < len; i++) (function(node, i) { var text = node.textContent; node.onclick = function() { alert(text) }; })(list[i], i)なのだ。
ただし、コメント欄に残された問題が残る。
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ものもらいにもほどがある(グロ注意)
悪化してやがる....
404 Blog Not Found:病気も医学も進化する - 書評 - 進化から見た病気とりあえずものもらいでお岩さん状態になってしまった左目はとっとと治って欲しいところだ。週末に限ってこうなるのってどうよ。明日も治らなければ治しにいくしかないかなあ....
というわけで、目医者に。
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2009年01月18日
起業ドロップアウトの行き着く先は - 書評 - マイクロソフト戦記
新潮社後藤様より献本御礼。
ちょっと紹介しにくいかな....と思ったら渡りに船なentryが。
日本に起業家が少ない理由 - Chikirinの日記上に書いてある「社会適応スキル」てのは、“現在社会において求められるいくつかの関門を要領よく切り抜けるスキル”ってこと。今の日本だと具体的には受験でいい成績をおさめるとか就職の面接で巧く乗り切るとかね。そういうスキルの高い人と低い人がいる。高い人が左側で低い人が右側ね。
縦は「自己抑制キャパシティ」、簡単に言えば「どの程度くだらんことに耐えられるか」ということ。
面白い。けど事実はもっと単純じゃないかというのが本書を読了しての感想。
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始末に困る一冊なり - 書評 - 人を殺すとはどういうことか
新潮社横手様より献本御礼。
あまりのスゴ本、いやスゴ著者につき、現在在庫切れのAmazonへのリンクのみならず、ジュンク堂へのリンクも以下に。
これ、本当にノンフィクション?
ペンネームである著者名も含め、人物名はすべて伏せてあることも、疑念の火に油を注ぐ。それくらい、「マジ!?」な一冊。
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2009年01月17日
意味の寿命
宇宙の寿命が100億年かどうかはさておき(実際もっと長そうだ)。
100億年すれば、宇宙は消滅する。だから、生きていることに意味はない。何をしたところで、100億年してしまえば、宇宙自体が消滅してしまう。
それがどんな「意味」であれ、「意味」の寿命がもっと短いのは確かだ。
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2009年01月16日
perl - URI::Escape::XS 0.04 - URI Encode と Punycode の共存

URI::Escape::XS 0.04 を Release したのでお知らせします。
- /lang/perl/URI-Escape-XS/trunk - CodeRepos::Share - Trac
- Dan Kogai / URI-Escape-XS - search.cpan.org (Wait till updated)
きっかけは、これ。
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(艶|怨)女医! - 書評 - 病院はもうご臨終です
ソフトバンククリエイティブ上林様より献本御礼。
久々のヒット!
深刻なタイトルとは裏腹に、笑って読むべき一冊。
漫画に例えると、「ブラックジャックによろしく」ではなく麻酔科医ハナ」のように読むべき本。
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B/Sがなぜ必要か
うーん、いろいろといたい。
簿記と会計と財務の違いについてまとめてみた - GoTheDistanceつまり、5万でEeePCを買ったという行為だけを管理するのが単式簿記で、5万円のEeePC入手&現金5万円の支出を紐付けて管理するのが、複式簿記です。
でも、これ、かつては私もやった勘(定)違い。
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News - ケータイと脳腫瘍 - 本当はどれだけ危ないか?
ニュースというにはちょっと遅いのだけど....
携帯電話の脳腫瘍リスクを調べる史上最大の調査、中間報告は最悪 : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログこの調査でイスラエル人研究者たちが発見したのは、携帯電話を使う人は使わない人より脳腫瘍ができる確率が50%も高いこと。Last Call? | Popular Science
Nearly five decades ago, Americans learned that one of their most treasured habits?smoking?was lethal. This year, we could get more scary news, when scientists announce the results from Interphone, the largest-ever study to investigate whether cellphones cause cancer.
神永先生までやはりケータイは危険らしいとおっしゃるので。
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2009年01月15日
相続税 - ゼロかイチか
久々に爽快な大前節。
ここで述べられている目的はほぼ全面的に賛成する。特に
その第1は、個人の金融資産を高齢者から若者に移すことである。
は大賛成。しかし、
そんな老人に少しインセンティブを与えて、「消費税を払わなくていいから、お金を使ってください」といったところで、消費に向かうことはないだろう。従来の延長線上にはない、まったく新しい方策が必要とされているのだ。それは相続税の廃止である。
という手法には「大賛成」しつつ「正反対」する。
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2009年01月14日
News - 車買えない?それとも買いたくない?
これ、本当だろうか。
若者のクルマ離れ、その本質は「購買力」の欠如:NBonline(日経ビジネス オンライン)このうち「クルマ離れ」については、若者の消費の多様化や、魅力的なクルマの不在といったことが指摘されてきた。だが、昨今の雇用情勢の悪化を見ると、実は「購買力」が大きな問題であることが浮き彫りになる。「クルマなんてとても手が届かない」という若者が増えているのだ。
ちょっと考えてみた。
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2009年01月13日
カツマ本に挫折した人はこちら - 書評 - 理系アタマのつくり方
エリエス・ブック・コンサルティングの古屋様より献本御礼。
内容はいい意味で薄い。塩加減がいいというか。
たとえば「利益の方程式」と比較すると、ずいぶん内容が薄くも感じられるが、わかりやすさがそれを補ってあまりある。
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2009年01月12日
News - 年越し派遣村 - 「小失敗」*「小失敗」 = 「大成功」?
そろそろこのニュースについて語っておくか。
livedoor ニュース - [年越し派遣村]失業者ら「今日からが勝負」撤収作業開始東京・日比谷公園に昨年末出現した「年越し派遣村」には、約500人の労働者が入村し、1680人もの支援ボランティアが集まった。短期間で世間の注目を浴びた村の存在が浮き彫りにしたのは、底なしの雇用不安の実態と「働かされ方」の仕組みへの疑問だった。人災との指摘も出始めた「派遣切り」。村で同じ時間を共有した入村者やボランティアは何を感じたのか。
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No. 1にはわけがある - 書評 - 「依存症」の日本経済
News - リニア中央新幹線 - むしろ「新甲府駅」を防ぐべきでは?

斎藤マスターの懸念どおり。
Espresso Diary@信州松本:リニアを曲げようとする信州のエライ人たち。 - livedoor Blog(ブログ)リニアの駅は、ひとつの県にひとつだけ。JR東海の方針どおりなら、飯田あたりに駅ができるのが妥当です。しかし直らないのが、地方のエライひとたちの高度成長ボケ。リニアが時間への投資だということが理解できない。路線を曲げようとする運動には松本の市長も参加していますが、このままだと地元の身勝手な思いあがりと受けとめられ、信州のイメージを損なうことになるかも。
けれども、知事よりも地元の人の方がさめているかも。
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2009年01月11日
書評 - デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
AMNの新年会にて、[Y]YANOSHIN's Mind Garageのやのしんさん経由で著者より献本御礼。
これはすごい。
本書に出てくるマトリクスは、企業分析ツールとして最強なのではないか。
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2009年01月09日
生きづらい = 否定すべき権威が見つけづらい
違うよ。全然違うよ。
権威の否定がいきづらさにつながる - たろの日記ページ,gooブログ版まぁ別に宗教を信じましょうとか,学校の先生の言うことを聞きましょうというのがいいたいことじゃありません。ただ,何かを否定することが,結局は自分のいきづらさにつながってるのではないかな?と思うことがあるということです。
否定すべき権威が見えなくなっちゃったから、生きづらいんだよ。
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2009年01月08日
SF - 終わりなき経済
面白い。
クルーグマン:恒星間貿易の理論 - P.E.S.恒星間貿易の第一基本定理:貿易が共通の慣性系内の二つの惑星間で行われる場合、財についての利子費用は、輸送を行う宇宙船の慣性系内の時計によってではなく、その共通の慣性系内にある時計により測られた時間で計算されるべきである。
けれど、この第一原理に関しては、この論文の前にすでに応用がなされている。
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リスクとは明日である - 書評 - リスクの正体!
バジリコ社安藤様より献本御礼。
今年の読み始めを飾るにふさわしい絶好の一冊。
H-Yamaguchi.net: 「リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方」自分で書いた文章というのは、自分の嗜好が全面に出ているので、正直な話、自分で読むとものすごくツボにはまる。しばらく前に書いた文章など、すでに記憶が薄れてかえって新鮮になっているので、自慢でもなんでもなく本気で「なんて面白いんだ」などと思ってしまう。なので、この本が面白いのかどうか、私には客観的に評価できないのだが、よろしければ、ぜひ。
私も著者のblogの愛読者なので、客観的な評価は出来ないが、しかし「客観的評価の放棄」もまた、「賢いリスクとのつきあい方」でもあるのだ。
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2009年01月07日
カネよりコネの時代に - 書評 - 抜擢される人の人脈力
東洋経済新報社斎藤様より献本御礼。
業務連絡:お待たせしました>ちかちゃん。
いささか気恥ずかしいが、今まで私自身が取ってきた行動が、つぶさに視覚化され、てきぱきと系統化され、あざやかに文字化されたような一冊。人脈本は決して少なくないが、その中ではもっとも「やっぱりこれでよかった」感が強い。
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本当は怖い日本国憲法
確かに第25条だけ見ればそうなんですが....
すべて国民は - good2ndその上で思うのは、25条は「すべて国民は」と言っているのであり、「本当にまじめに働こうとしている国民は」などとは言っていない、ということです。
こういう条文もあるのですよ。
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javascript - F*F == E1; // えふえふがいーいち!
物忘れが激しくなった上に風邪を引きやすくなった中年としては....
FF(16進数の掛け算)を覚えよう - やねうらお−よっちゃんイカを食べながら年収1億円稼げる(かも知れない)仕事術結局、「普通は出来ない」のだと私は理解した。しかし16進数の掛け算はそんなに難しくない。私が子供のころには、まわりにFF(1×1=1に始まって、F×F=E1まで)を丸暗記している人がいっぱいいた。情報教育の一環として中学か高校で教えても計算の仕方ぐらい教えればいいのになぁと思っている。
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2009年01月06日
SF - 狂ったマザコンもの4種+1
実はあの「ハイペリオン/没落/エンディミオン/覚醒」もそうだったというのはさておき....
もうそろそろSFで突然攻撃してくるロボットとか、狂ったマザーコンピなんなんだよ、このマザーコンピュータのせいだったの黄金パターンは。いつまでやり続けんだよ、マジで。もう、2001+8年だぞ。2061年とかになってもやり続ける気か。この設定をみんなそんなに求めているわけ? 僕は誰もそんなに求めているとはどうしても思えないんだけどな…。
「狂ったマザコンもの」をちょっと分類して、代表作を上げたくなってきたので....
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技術が上がれば労働需要が減る
3日あたりから熱が上がりっ放しなので、正しく読み書きしている自身はないのだけど....
第二次世界大戦後は、
賃金を下げれば失業率は下がる - 池田信夫 blog賃金が上がれば労働需要が減る
は事実でも、
賃金が下がれば労働需要は必ず増える
は事実でないような気がする。
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2009年01月05日
「内向き」で問題ないのは売文家ぐらい
「売文」という、せいぜいノキア一社の売り上げにも満たない市場に関しては、これは事実。しかも「現時点においては」という限定付きで。
「内向き」で何か問題でも? (内田樹の研究室)日本はまるで事情が違う。
日本には巨大な国内市場がある。
国内市場限定で製品開発しても、売れればちゃんともとがとれる規模の市場が存在する。
そういう市場が二重の意味で少なく小さくなってきたから問題なのだ。
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