Jcode.pm - jcode.pl の後継

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by Dan Kogai

はじめに

日本でPerlをお使いの方のほとんどすべては、なんらかの形で jcode.pl のお世話になっていると思います。jcode.pl には必要な機能のほとんどが揃っていますが、Perl5の時代になってやや古さを否めなくなってきています。jcode.plの不満点としては、

Perl5の機能を利用していないこと

jcode.pl はPerl5でも動くことは動きますが、ほとんどの関数にはtypeglobか参照をわたさなければならないので、ちょっと初心者にはとっつきにくいところがありますし、なんといってもPerl5のOOPが使えません。

jcode::convert(\$str, 'jis', jcode::getcode(\$str), "z");
print $str
;

と書く代わりに、

print jcode($str)->h2z->jis;

と書けた方がいいでしょ?

MIME headerが扱えないこと

RFC1522 によると、Mailなどのヘッダーに日本語を使うには、iso-2022-jpの文字列にするだけでは十分ではなく、さらにそれをbase64でエンコードした上で =?ISO-2022-JP?B??= で括らなければなりません。jcode.plにはこの機能がありません。

$header = jcode($str)->encode_mime;

とできたらいいと思いませんか?

Unicodeが全く扱えないこと

私はUnicodeはそんなに好きではありませんが、それでも未来がそこにあるのは否めません。

そんなわけで、 Jcode.pm

を作りました。 jcode.pl-2.10 の全機能に加えて、

詳しくは Jcode.html (Jcode.pm をpod2htmlしたもの)を御覧下さい。

インストール

簡単です。

  1. まずPerl5をお使いであることを確認してください。Jcode.pmはPerl5専用です。
  2. Jcode-0.35.tar.gz をダウンロード。
  3. gunzip Jcode-*.tar.gz | tar xf -
    # or "tar zxf Jcode-0.10.tar.gz" if your tar is gnu
  4. cd Jcode-*
  5. perl Makefile.PL
  6. make; make install

以上です。なお、フィールドテストが済み次第、CPANにもアップロードを予定していますので、それ以後は "perl -MCPAN -e shell" して "install Jcode" するだけで使えるようになる予定です。